「不幸になる!?比較依存の危険性と抜け出し方」先生のためのストレス対処法 先生を辞めたいと思う前に・・・

この内容は、メンタリストDaiGoさんのD-Labで学んだ内容をもとにまとめています。
本記事の内容は個人的な意見や解釈を含みます。元の研究や配信内容とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

「自分は不幸だな」と思う瞬間はありますか?

この記事では、ついつい他者との比較で自分を責めたり落ち込んだり嫉妬したり・・・
そんな比較依存の危険性や対処法をまとめました。

教師をしていると、ついつい子どもたちを比較してしまいませんか?

「あの子は宿題をしっかりやってくるけど、あの子はよく忘れる」
「あの子は素直に話を聞くけど、あの子はなかなか素直に聞いてくれない・・・」

教師は集団のリーダーであり、時には評価する存在でもあります。

生徒同士を比較し過ぎるとその子の良さを見失ってしまいますよね。だから、生徒指導においては、生徒同士の比較ではなく、その子の過去との比較によって評価することが大切なのではないでしょうか。

しかし、本当に恐ろしいのは「他者と他者」の比較ではなく、「自分と他者」の比較です。

つまり、教師の仕事に役立つというよりも、この記事を読んでおられるあなた自身が幸せになれるかどうかという内容です。

この記事では、「自分と他人」の比較がテーマについてまとめました。

この記事を読むと、いかに「自分と他者」の比較が私たちの幸せを遠ざけてしまうのかわかっていただけいると思います。

教員の方が「幸せ」を感じながら仕事に取り組んでほしいという願いから、「不幸」を招いてしまう比較依存についてぜひ知ってほしいと思い記事にしました。

この本を読んでほしい人
  • 「自分は不幸だ」と感じたことがある人
  • 他人と自分を比較して、落ち込んだり嫉妬したりした経験がある人
  • 幸せを感じながら生きていきたい人
この記事でわかること
  • 自分と他者の比較がなぜいけないのか
  • 比較依存とはなにか
  • 比較依存によって人が不幸になる理由
  • 比較依存への対処法

比較依存とは

他人と自分を比較して、ネガティブな気持ちになってしまうことはありませんか?

比較依存とは、主に次のような状態をいいます。

・常に他人と自分を比較せずにはいられない状態
・他人の基準や評価に依存しすぎてしまう心理状態
・SNSなどで見る他人の生活と、自分を比べ続けてしまう習慣

確実に不幸になる「比較依存」の怖さ

もし、「人間が確実に不幸になる方法はなにか?」と聞かれたら、なんと答えますか?
(そんな人はいないと思いますが・・・笑)

それは、「他人と比べること」だと思います。

自分と他人を比べるということをすると、どんな人でも不幸になりますね。
どれほど能力が高くても、お金も人間関係もどんなものをもっていても、周りの人からどんなに幸せそうに見えていたとしても、自分より優れた人と比べてしまうと自信がなくなり、落ち込み、嫉妬してしまうかもしれません。

「人間が誰でも幸せになる方法は?」と聞かれたら答えることは難しいですが、「人間が誰でも不幸になる方法は?」と聞かれたら答えられます。


それが、「自分と他人を比較する」ことです。

人間は他人と自分を比較することが癖になると、依存してしまいます。比較依存は幸せを遠ざけてしまう恐ろしいものです。

なぜ比較依存になってしまうのか

進化的な背景

人間はもともと、100人以下の群れで暮らしていました。

100人の群れの中で生き残るにはどうすれば良いかを考えます。もし、食料が足りなかった時はどうなるでしょうか。10人分足りなかったら、10人が生き残れません。他の人が生き残るために、自分が殺されてしまうかもしれません。

では、自分がその10人に入らないためにはどうすれば良いでしょうか。

  • 群れの中で権力のある人と仲良くする
  • 群れの中で自分より劣っている人を探し、その人たちよりも自分は役に立つと示す

昔は、他者と比較し、自分が群れの中でどの位置にいるのかを知ることは生き残る上で必要でした。他人と比較して、優れていないと生き残ってこれませんでしたから。

自分よりも集団の中で役に立たない人がいたら、その人が先に殺されてしまうでしょう。自分はその人たちよりも上にいるために行動していくのです。そうして生き残り続けてきた遺伝子、本能が私たちにはあります。

つまり、他者比較はもともとは生き残るために必要な能力で、人間はその能力を発達しながら進化してきました。他者比較は本能的な行動ということです。

しかし、昔は生き残るために必要であった他者比較ですが、現在社会では逆効果になっています。

現代社会での悪化要因

特に近年、他者比較に苦しんでいる人が多いのは、SNSの普及が原因です。

昔は100人程度の群れの中での比較が精一杯だったのが、SNSの普及により比較対象が無限に存在するようになってしまいました。

そして、SNSでの比較が問題となるのは、多くの場合、SNSを投稿する人は、「自分の最高の瞬間」しか見せないということです。

「こんな美味しい料理を食べている」「こんなに友達がたくさんいて楽しく過ごしている」「こんな良いものを買った」「旅行に行って良い宿に泊まっている」

自分にとって最高の瞬間をSNSで発信するものです。

それに対して、自分がSNSを見るときってどんなときですか?

暇なとき、寂しいときなどにSNSを見がちです。そうなると、自分の気持ちが凹みやすいときに、他人の切り取られた最高の瞬間を見てしまうのですね。

自分の不幸な瞬間 VS 他人の切り取られた幸せな瞬間の一部分

勝てるわけないですね(笑)

他人の人生は一部しか見えてないけど、自分の人生は全て知っています。どんな人にも過去の後悔、現在の悩み、未来の不安はありますよね。

他人の人生の「いいとこどり」と自分の人生の「全て」を比較してしまうことが、SNSの普及によって他者と比較して、自ら不幸になっていくことにつながってしまいます。

比較依存はなぜ危険なのか?

自己価値の低下

SNSなどで他人の豊かな暮らしを見ることで、自分を惨めに思ってしまいます。

教員の方でSNSを使用している方もいると思います。他の先生のキラキラしたSNSの投稿を見て自分の仕事の自信をなくしてしまう。
学生の頃の友人が仕事やプライベートが充実してそうと感じる投稿を見て嫉妬の気持ちが生まれる。
会ったこともないYoutuberの豊かな生活を見て羨ましく思う。

私もSNSでの他人と自分を比べて、惨めになった経験がよくあります。

行動への悪影響

他人との比較によって、次のような行動への悪影響がでる可能性があります。

そして、「比較→自己否定→さらなる比較→自己否定→・・・」とループに陥り、悪循環から抜け出せなくなってしまう危険性があります。

他人との評価を気にしすぎ、自分の本当にやりたいことができなくなる

例えば、教員の方であれば、
「本当はこんな掲示物を作りたいんだけど、〇〇先生のようにはできないからやめておこうかな・・・」
といったように、他の先生と比べて、行動をやめてしまうようなことです。

自分らしさを失う

他人の基準に合わせようとするあまり、自分らしさを失ってしまいます。

例えば、教員の方であれば、他の先生の真似をした授業や生徒との関わりをすることにより、自分らしさを失うことがあります。もちろん、尊敬する先生の真似をするのは素晴らしいことですし、自身の成長につながるはずです。

しかし、自分とその人は、性格やこれまでの経験など、違うことが多くて当たり前です。真似をすることは良い場合もありますが、「私はあの先生のようにやってるのに上手くいかない」と自己否定につながらにように注意することが必要です。

幸福度の低下

「幸せ」かどうかは、他者が決めるものではありません。自分自身がどう捉えるかによって決まるものです。

全く同じ状況でも、幸せだと思う人もいればそうでない人もいます。

他者と比べることによって、自分の人生の良い部分が見えなくなることは避けたいですね。

比較依存から抜け出すためには?

ここまでの内容で、比較依存についての恐ろしさを理解していただけたと思います。

しかし、比較依存から抜け出す手段はあります。

比較依存から抜け出すことができれば、今よりもずっと幸せを感じて生きることができるようになります。

自分と他者を比較してしまうのは思考のクセなので、比較依存(自分と他者を比較してしまう癖)を治していく手段はある!

ここでは、自分の他者との比較によって不幸にならないための方法を考えてみましょう。

自分の価値基準をもつ

他人との比較で自分を評価するのをやめましょう。

そもそも、人と比べることは意味があるのでしょうか?

例えば、資産が2億円あったとしても、世界一の大富豪(資産が34兆円)の人と比較したらどうでしょうか。「なんて自分はお金がないんだ・・・不幸だ・・・」となってしまいますよね。

大切なのは、他者と比べて自分の価値を決めるのではなく、自分の価値基準をもって、「自分にとってなにが大切か」を明確にすることが重要です。

それができれば、周りに関係なく、幸せに生きることができるのではないでしょうか。

人生の目標を考える(自分の価値観をもつ)

「あなたの人生の目標はなんですか?」

その答えが、次の内容だったら、要注意です。

・自分の自尊心(プライド)を守るためのものではないですか?
・他人に自分の価値を証明するものではないですか?
・周囲からのポジティブな評価を求めるものではないですか?
・自分の承認欲求を高めるためのものではないですか?
・その目標はお金で買うことができますか?

例えば、次のような目標は要注意です。

・周りの人からすごいと思われる人になる
・年収を上げて、他の人が持ってないような高級品を身につける。
・友人の中で一番良い家に住む。良い車に乗る。良い暮らしをする。

さて、あなたはどうでしょうか?

ちなみに私は、このことを学ぶ前は、思い浮かんだ目標は全て要注意の内容でした(笑)

それを踏まえて私が考えた、自分の人生で最も大切なものは、次の2つです。

・思いやりをもって家族と関わり、日々幸せを感じながら生きる
・教師としての自分の仕事に誇りをもって生徒と笑顔で関わる

私は特に、「周囲からのポジティブな評価を得るためのものでないですか?」という要注意な質問が心に響きました。自分の人生なのに、いつの間にか他者との比較、他者からの評価を重視するようになり、自分はまだまだだなとか、あの人の方は幸せそうだなとか、勝手に落ち込んでしまっていました。

人生の目標という自分の軸となる価値観を、他人に左右されず追い求めることができるようになり、かなり気が楽になりました。

ぜひ少し時間をつくって、あなたの人生の目標(価値)を考えてみてください。

教師として働く目標も合わせて考えると、仕事に対する気持ちが少し楽になり、少し楽しくなるかもしれませんね。

SNSとの付き合い方を見直す

暇なときはダラダラとSNSを見て時間を潰してしまいますが、SNSは他人の「最高の瞬間」が集まる場所です。

本能で他者と比較してしまう私たちにとって、SNSによって不幸を感じてしまう可能性はかなり高いです。

使う時間を決めたり、SNSは他人の最高の瞬間が集まる場所なんだと理解したり、そうすることで無意識の比較を防ぐことができると思います。

SNSは使い方によっては、人生を豊かにしてくれる素晴らしいツールです。その特性を理解した上で使っていきたいです。そして、教員としてはSNSの特性や望ましい使い方などを子どもたちに伝えることも大切な使命です。

自己肯定感を高める

自分の良いところをしっかりと大切にするようにしましょう。

自己肯定感を高めるためのポイントは、「他者と比べる」ではなく、「自分の過去と比べる」ことです。

自分の小さな進歩や成長を認める習慣をつけていくことで、少しずつ自己肯定感が高まっていくと思います。

まとめ

さて、比較依存の恐ろしさや対処法を伝えましたが、いかがでしたでしょうか。

他者との比較は人間を不幸にする唯一の方法だと言いましたが、他者と比較してしまうことは、いわば思考のクセのようなものです。その危険性や対処法をしっかりと意識することができたら不幸を遠ざけることができると思います。

一昨年、卒業文章にこんな言葉を書いた生徒がいました。

俺は目黒蓮にはなれないけど、目黒蓮も俺にはなれない。
俺は俺らしく、自分の人生を歩んでいく。

この生徒の文章を読んだとき、しびれました(笑)

これだから教師はやめられませんね。

自分は自分。当たり前のことですが、他者比較について考えた後ですからとてもその言葉の大切さがわかります。

幸せを感じるのも、不幸を感じるのも、自分の捉え方次第。

自分から幸せを掴み取りにいきたいですし、教師としては、生徒にも幸せを感じることのできるような考え方に気づかせてやりたいですね。

読んでいただき、ありがとうございました。これからも、共に頑張りましょう。

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