【中学校数学✖️自由進度学習】なぜ「自由進度学習」に取り組もうと思ったのか?〜個別最適な学びと協働的な学びの実現に向けて〜

個別最適な学びと協働的な学びの充実に向けての手段の一つとして、「自由進度学習」という授業スタイルが注目されていいます。

そんな自由進度学習を実践している私の思いや経験を伝えたいと思いこの記事を書いています。一度では書ききれませんので何個かの記事に分けて書こうと思います。

今回の記事では、「なぜ自由進度学習に魅力を感じたのか」についての私の思いをお伝えできればと思います。

この記事を読んでほしい人
  • 自由進度学習について興味のある人
  • 授業の悩みをもっている人
  • ケイスケ先生が自由進度学習に取り組みたいと思ったきっかけを知りたい人
この記事でわかること
  • ケイスケ先生が自分の授業を変えたいと思ったきっかけ
  • ケイスケ先生が思う理想の授業とはなにか

自分の授業を変えたい・・・と思ったきっかけ

教師1年目のころの私の授業での場面です。どのような課題があるのか、ぜひ考えながら読み進めてください。

今日は教科書○ページから始めます。例1を説明しながら黒板に板書するので、ノートに書きましょう。

〜〜先生の説明〜〜

それでは、この例題を参考にして問題1をやりましょう。時間は5分間です。

〜〜生徒は問題を解く〜〜

はい、5分経ちました。書くのをやめて黒板を見て。解答を発表してくれる人は手を挙げて。

さて、この授業展開の問題点はなんでしょうか。

私が思う一番の問題は、教師が都合良く授業を進行することを優先して、生徒の気持ちを考えていないということだと思います。

ここで、問題1に取り組んでいるクラスの生徒4人の心の声を聞いてみましょう。

この問題は塾でやったことがあるから簡単だよ。1分でできた。残り4分、退屈だなあ。まあ、考えてるフリして待っとけばいいか。退屈だなあ。

全然わからないよ。例題の説明もなにがなんだかさっぱり。どうせ5分後にはできる子が発表して答えが黒板に書かれるし,あとでノートに写せばいいや。今は考えているフリしておこう。退屈だな。

昨日体調が悪くて休んでいたから、急に先に進んでわけがわからないよ。昨日休んでた所を復習したら良いのだろうけど,みんなと違うことしてたら目立つよなあ。まあ5分待てば解説してくれるし,できなくても良いか。解説の時間まで退屈だなあ。

前のページを見て復讐していたから時間はかかったけど、もうすぐ答えを出せそう!やった!もう少し!

はい、5分経ちました。書くのをやめて黒板を見て。解答を発表してくれる人は手を挙げて。

もう少しでできそうなのに!
でも、生徒Aが発表する時間だし、聞かないとまずいよなあ。発表を聞いてなかったら先生に注意されそうだし。
せっかくここまでできたのに、最後まで自力で解きたかったなあ。まあ、5分でできなかった自分がダメなのか。自分は数学苦手なのかなあ。

さて、どうでしたでしょうか?

読んでいて心が痛くなってしまった方もいらっしゃるかもしれませんね。

生徒Aは、塾などで予習していて、課題が簡単すぎて退屈しています。「吹きこぼし」とも言われますね。

生徒Bは、まったく授業についていけていません。それでも、授業はどんどん進んでいく。苦痛ですよね。

生徒Cは、前の授業を欠席したことで、完全に取り残されています。私も学生時代このような嫌な思いをした経験があります。インフルエンザで長期間欠席した時には、浦島太郎状態になりますね。

生徒Dは、あと1分もあれば自力で問題を解決する達成感を味わえたはずの生徒です。教師の設定した時間設定によって、達成感どころか自信が失われてしまっています。全員同じペースで進める一斉指導にはこのような状況も生まれてしまいます。

さて、みなさんの授業の中にはこのような生徒はいませんでしょうか?

今回の例は極端かもしれませんが、生徒一人ひとりの個性や能力、学習状況に応じた授業をすることはとても難しいですよね。

授業を楽しいと感じるためには、「退屈だ」と思わせない工夫が必要だと考えます。

あなたの授業の理想のイメージは?

このままでは生徒に申し訳ない、授業を変えたい、と強く思い、教育書を読みあさりました。その中で、「自由進度学習」を知りました。

自由進度学習についての具体はまた別の記事でまとめたいと思いますが、簡単に言えば、次のような授業です。

生徒一人ひとりが自分の単元の計画を立て、自分のペースで学習を進めていく授業

この授業方法に出会ったとき、感動しました。自分の理想の授業を目指せると思いました。

自分の授業の理想は次のとおりです。

生徒一人ひとりが自分の力を最大限発揮し、50分間ああでもないこうでもないと頭をフル回転させ、数学って楽しいなと感じることのできる授業

この理想を叶えるための道は簡単なものではないと思います。でも、教師人生をかけて追い求めたい理想です。

今年度は3学年数学科の全単元を自由進度学習で授業を進めています。(小規模校なので全学年の数学の授業を担当しています。)

また別の記事で、そのまま使える自由進度学習に関わる資料などもまとめたいと思っています。

まとめ

自由進度学習について、悩むこともたくさんあります。まだまだ試行錯誤しながらですが、毎授業ニコニコしながら生徒と一緒に数学に向き合えています。

ただ、自由進度学習は単なる授業の手段です。目的の達成をための目指す手段はたくさんあります。

答えが一つじゃないから、面白いですね。自分の個性や思いを目の前の生徒たちに直接発揮できる、やっぱり教師の仕事って最高です。

読んでいただき、ありがとうございました。これからも、子どもたちの未来のために共に頑張りましょう。

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